2020年11月26日

『天生の狐』

この間読んだ志坂圭さんの『天生の狐』、大変面白かったです。

主人公の紺は、山奥に隠居する老忍に育てられた田舎娘。
帯では忍娘って紹介されていますが、本格的な忍びではないですね。
素性的にも元は武士の娘で、どちらにもなりきれない描写が多い。

江戸中期の飛騨の一揆(大原騒動)を背景にしていて、
関係した実在の人物も出てくる。
そういった大きな出来事に関与しているうちに、
紺が成長していく青春もの半生記という雰囲気。
復讐の話も、そこまで比重が重くない。格上の相手に勝つために
剣を学ぼうと道場編が始まったりして、じっくり描かれてる。

とにかく紺の性格が面白い。すれっからしだけど根はいい子だったりして。
誰に対してもだいたい皮肉を言ってるけど、妙に可愛げがあるのよね。
忍びの技を仕込まれてるのでチンピラ程度には負けないけど、
武士や浪人の斬り合いにはびびったりする小娘らしい匙加減とか。

最後に忍びとしての任務が下りますが、それが話のいい締めになる。
忍者のお話を色々読んでいると、諜報活動のために国に入り
町民として暮らして、数十年たってもう忘れた頃に密命が下る……
というのをよく見ますが、実際にそういうのあったのかしら。
 
posted by ひづめ at 14:43| Comment(0) | 書籍/映画

2020年11月23日

アイヌの美しき手仕事

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23日までなのでもう終わってしまっているのですが、
日本民藝館のアイヌ工芸展を見に行きました。

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寒くなってきたし、厚司っぽい半纏欲しいとか思った。
アイヌ出身の職人さんが作ったアクセサリとか持っているのですが、
そのうちこういうのも手に入りにくくなってしまいそう……

アイヌが出てくるサブカル文化は今でいうとゴールデンカムイとかなんですかね。
漫画では手塚先生のシュマリでも出てましたね。
でもキャラクターの存在感でいうと、自分世代だとやっぱりナコリムになりますね。
サムスピ当時の制作者さんは「アイヌのキャラを全国区にするぞ」みたいな意気込みで
ナコルルをヒロイン枠として打ち出したそうなのですが(昔のムックに書いてあった)
それで本当にスタンダードなアイヌのキャラクターになったのだからスゴイですよね!

自分も部族系のキャラクターって好きなので(DEJやP7でも出ていますね)
いつかアイヌモチーフのキャラクターを作品に出したいのですが、
はたして機会はくるのやら……
posted by ひづめ at 19:14| Comment(0) | お出かけ

2020年11月15日

制作中SLG『カザクラ風魔伝』 キャラデザイン-5

夏前から忙しくなって、キャラ紹介もあげれてなかったなーと思ったら
五か月も空いてたとは……

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今回のフウカさんは、里のリーダー格の上忍。
最初に紹介してたシズナさんと火と水みたいな、対になる感じで
キャラデザをお願いしていました。(デザインはAkinoko.さん)

名前がガールズファイトのフーコと似てるけど別に関係はないとか。
風魔の子孫という設定ではあるので、里の誰かが先祖にあたるのか……
まぁそのへんははっきりとはしないのですが。

リーダー格だからなんでもできるけど、
忍者性能が高いから任務にしょっちゅう出すことになって、
いつも里にいない人になるのではないか……?
まぁこのへんは遊べるようになる段に考えたいところ。
posted by ひづめ at 19:29| Comment(0) | 『カザクラ風魔伝』

2020年11月14日

『天穂のサクナヒメ』(PS4/Switch/PC)

稲を育てて強くなる和風アクション『天穂のサクナヒメ』(マーベラス様)で
少しだけ お手伝いさせていただきました。


なるさん こいちさんのほうで 企画作業まで手が回らなくなってきたので お手伝いという形で
数値周りだったり アイテム配置だったり 広く浅くあちこち お手伝いさせていただいております。

元々冬に出るかも? みたいな話だったので 最初はテストプレイの話かな? と思ったのですが
大作ということもあって 半年みっちり…みたいな。

えーでるわいすさんの新作ということで いちファンとして完成を普通に楽しみにしていたので
そこは少し残念ではありますが ひさしぶりに 企画職らしい作業ができたのは良かったかも。
それでは よろしくお願いいたします。
posted by ひづめ at 14:21| Comment(0) | 【お仕事情報】

2020年11月09日

制作中SLG『カザクラ風魔伝』 タイトルロゴ+ほか

進捗状況としましては、タイトルロゴが完成しました。
わーいっ。
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…………

今年はコロナ云々もあったりで、プログラマも絵描きさんも大変そうですし
実装という意味では全然進まなかったので、来年から本格始動したいところ……

それはそれとして、軽くお伝えしているように「忍者の里運営SLG」なのですが
任務を受けるのみでやりくりするコンパクトなゲーム性で考えていましたが、
やはり「ちゃんと街を守るゲーム要素は必要ではないか」という気持ちになってきて
RTS要素(タワーディフェンス)を入れようか……と検討中です。
もともと設定上では敵から里を守っているにも関わらず、
ゲームシステムとしてそれがないというのは、カタルシスに欠けますからね……

幸い、里のビジュアルはもともと用意する予定だったので、
ユニットグラフィックあたりを追加するだけで済むため、
リソースごっそり追加、という事態にはならないと思いますし。
やるとなると、RTSは仕様を切ったことがないので、またひと苦労ありそうですね。
でも少しは動的なゲーム?仕様を作っていきたくはありますからね。
posted by ひづめ at 04:41| Comment(0) | 『カザクラ風魔伝』

2020年11月01日

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

先日、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読みました。
格闘少女育成SLGとか作ってるくらいなので、格闘技、武道には
そこそこ興味があるのですが面白いんですよね、まつわるエピソードが。



さて柔道の嘉納治五郎、空手の大山倍達、プロレスラーの力道山なんかは
格闘技にさほど興味がない人でも「名前くらいは……」という感じかと思いますが、
木村政彦は全くといっていいほど認知されていなかったのですね。
天覧試合や全日本選手権を制し、総合格闘技ブームの来る遥か昔にグレイシー柔術の
創始者エリオ・グレイシーと対戦して勝利を収め、最強の柔道家と呼ばれた……
そんな人物なのに何故か?というと柔道界から名を抹消されていたからで、
その事実を追いかけたノンフィクションなのですが、700Pと辞書なみに分厚く、
単純に戦前、戦後の様子も伝わってくるという意味でも読み応えがあります。
イップマンとかも面白いので、考えると戦前、戦後という激動の時代に
生き抜こう、伝えようという武道関係の題材に魅力を感じているのかも。

読み始める前は、歴史から消されて日陰者として生きていくことになった
半生記になるのかと思ってましたが、読み終えてみると意外とそうでもなく。
若年は柔道に没頭、邁進していく青春劇だし、確かに晩年は表舞台からは
離れてしまったけど、因縁の力道山は刺されて早世したのに対し、
木村氏は長生きして育てた弟子も立派な柔道家になった。
そう考えるとなんともいえないものがありますね。
とりあえず今はこうして名誉も回復しつつあって、それは良かったのではないでしょうか。
posted by ひづめ at 15:47| Comment(0) | 書籍/映画