電子書籍が出てきて以降 一部では増えているみたいですが
全体の(とくに若者の?)読書量は 減少傾向だとか。
これは読書離れというよりは TVが自宅での手頃な娯楽だった時代から変わって
色んな娯楽が増えたことで見る人が減ったのと 同じようなものなんでしょうか。
そうなると 場末の文筆業として気になるのは 理解力とか語彙能力の減少。
SNSやらレビューやらブログやらで 多くの人の書くものが見えるようになって、
やっぱり下がってるんでは?と ぼんやりですが思ったりします(自分のも含む)
シナリオ的な話でいうと いわゆる普遍的な要素というか
「こういう導入や展開はありがちだよね」というのを前振りとして使っても
あまり物語を読んでいないと 伝わらなかったりすると思うんですよね。
そうなると共通認識として使えなくなって まずそこから説明しないといけないとか
場合によっては使わない とかになってくるという……
ジェネレーションギャップとは違う意味で 表現が伝わらなくて
曲解されてしまったことが ちょびっとですがあります。
まとめ記事?とか見てると なんだか変な文章とか多いと思う。
(といいつつ 自分もTwitterなんかではロクに推敲もせずに
変な文章のまま 書いたりしてるのですが……)
そこで気になるのは そういうのばかり見てると、
当然見る側の文章力も その程度になると思うんですよね。
近年 海外のゲームを遊ぶ機会は当たり前になっていますけど
正直なところ スマートにできている翻訳のほうが少ないと思うんです。
自分も二次翻訳をやってみて思ったのですが どうしても言語が違う以上、
いくら丁寧にやっても 不自然に説明的になってしまうとか
自然な表現にするのが難しい とか多々あるのです……
それで そういうゲームばかり遊んでいると おかしい日本語であることに気づかずに
「そういうものだ」と学習して そういう日本語を使うことになってしまうのではないか……
……とぼんやり懸念しているのですが これもユビキタス社会の宿命なんでしょうか。
せめて自分は丁寧な日本語を書こうと思うけど そもそもちゃんと勉強してきてないよ!
あとゲームのシナリオって基本「会話形式」なので 丁寧な文章じゃなくて
口語寄りになってしまう というのもむつかしいところ……
そもそもの話 日本語はその表現の幅広さが良いところだと思うので、
時代によって変わっていくのは 別に気にしなくてもいいのかもしれませんねぇ。
書くほうに関しても 自分は書道やってたのもあって少しは字がうまかったのですが
パソコン作業ばかりで書く機会が減ったからか下手になったり、
漢字が出てこないとか出てきたりしてますしね……(これはただの老いかもしれないけど)