2020年10月12日

「信じる道ならば進むのでしょう。それは、人の性なのですから。」

ゲーマーであったり、ゲームクリエイターであるなら、
大きな影響を受けたゲームが何かしらあるのではないかと思います。
自分も好きなゲームは多々ありますが、影響を受けたという意味では
自分の中で一番大きいのが『幻想水滸伝』シリーズ。

1作目の当時はもう20年以上前、ゲーム雑誌で紹介されているのを目にしまして。
まだ三国志とか武侠小説、カンフー映画もあまり見ていなかったので
世界観の独特さや(中世ファンタジーJRPGが溢れていた時代)
登場人物の多さに興味を持った感じでした。
そして遊んでみて「これまでのRPGと違う……!」と、
すっかり魅了されてしまったわけですね。

100人以上の登場人物が織りなす物語。
普通のRPGだと、主人公PTにサブキャラや敵キャラが絡んでくる程度ですが
多くの人物が様々な位置で絡み合う群像劇。
いわゆる冒険ものが多かったなかで、それぞれが一つの戦の中で
目的を遂げようとしたり協力し合って、その思惑も様々。
まだ当たり前でなかった顔グラフィックがついているのも
没入感、思い入れを十分に高めてくれましたし。
ほとんどのRPGが世界全体を冒険するのが当たり前だった時代に、
あくまで広い世界の中一国、その中のひとつの戦争、という設定も
世界観の広がりを感じさせてくれたものです。

そんなわけで、作風というかゲーム作る際の世界観やお話作りには
大きな影響を受けていて、自分的にはいつも幻水から受けたものを
表現できるように心がけているとかいないとか。

と、この調子で書いていると幻水の話だけで終わってしまいそうですが
本題に入るまで、もうちょっとだけ続くんですよ。

このシリーズのドラマティックな物語展開は2で更にもりあがり、
後にも先にもゲームのお話にここまで前のめりにのめり込んだのは初めてでした。
これまた当時はめずらしかった、「2といいつつ完全新作」ではなくて
「前作の3年後」という設定がまた良いのですね。
前作のキャラが成長して出てきたり、相変わらずの調子だったり…
「誰がどう絡んでくるんだ?」と常にドキドキさせてくれるわけです。

3も賛否両論な雰囲気ですが、シリーズの流れを汲んでいて自分は好きです。
1から見てきた人物たちが敵になり、戦う立場になったり……熱いですね。
ですが、ゲーム内容よりも内部事情に不穏な空気が見えてきたんですよね。

というのも、3発売後にディレクターである村山吉隆さんが退社してしまったのです。
(ここでようやっと本題に)
村山さんは1の幻水を立ち上げ、ディレクション、シナリオ、メインプログラムを担当。
2、3でもディレクションとシナリオを担当。いわゆる原作者です。
これだけ影響を受けた作品の制作者となると、もう当然リスペクトしてたわけです。
TGSでトークショーに出ると前日に聞いて、バイト休んであわてて見に行ったりしたくらい。

さて、そのシリーズ生みの親が、どうやら3の製作途中で外れていたらしい……
これはどうも普通ではない。しかし当時はまだネットの情報も少なく、情報が分からない。
(今でこそゲームクリエイターは当たり前のように露出しますが
 当時はせいぜい雑誌や攻略本に顔が出るくらい)
その後の動向がほとんど分からず、「ツキヨニサラバ」や「転生學園月光録」、
漫画の原作に関わったあたりで音沙汰なくなってきたんですね。
ブルームーンスタジオという会社を立ち上げていたので
ブクマしてちょくちょく見に行っていましたが、全然更新されず……

「村山さんは元気にしているんだろうか。今でもどこかで何か作っているのかな……」

そんなふうに思いながら数年の時が流れて、先日のこと……
まったく唐突に、新しい情報が飛び込んできたのでした。

「幻想水滸伝」シリーズのキーメンバーによる新作JRPG『百英雄伝』が発表

!???!!?

いや、本当にびっくりしました。
この10数年沈黙してきた(ように見える)あの村山さんが表舞台に!
しかもtwitterアカウントまであるんですよ。
ふぇぇ……あの村山さんの生の発言が……

生きていて良かったと、ひとりで勝手に感動してしまいました。
同時に、村山さんがこの業界でまだがんばっているなら
自分もまだまだがんばらないといけない、と思ったわけです。
10年、20年後、何がおこるか分からない……
考えてみれば、この展開が幻想水滸伝の物語のようではありませんか。
 
posted by ひづめ at 04:26| Comment(0) | ゲーム制作
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