2020年11月01日

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

先日、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読みました。
格闘少女育成SLGとか作ってるくらいなので、格闘技、武道には
そこそこ興味があるのですが面白いんですよね、まつわるエピソードが。



さて柔道の嘉納治五郎、空手の大山倍達、プロレスラーの力道山なんかは
格闘技にさほど興味がない人でも「名前くらいは……」という感じかと思いますが、
木村政彦は全くといっていいほど認知されていなかったのですね。
天覧試合や全日本選手権を制し、総合格闘技ブームの来る遥か昔にグレイシー柔術の
創始者エリオ・グレイシーと対戦して勝利を収め、最強の柔道家と呼ばれた……
そんな人物なのに何故か?というと柔道界から名を抹消されていたからで、
その事実を追いかけたノンフィクションなのですが、700Pと辞書なみに分厚く、
単純に戦前、戦後の様子も伝わってくるという意味でも読み応えがあります。
イップマンとかも面白いので、考えると戦前、戦後という激動の時代に
生き抜こう、伝えようという武道関係の題材に魅力を感じているのかも。

読み始める前は、歴史から消されて日陰者として生きていくことになった
半生記になるのかと思ってましたが、読み終えてみると意外とそうでもなく。
若年は柔道に没頭、邁進していく青春劇だし、確かに晩年は表舞台からは
離れてしまったけど、因縁の力道山は刺されて早世したのに対し、
木村氏は長生きして育てた弟子も立派な柔道家になった。
そう考えるとなんともいえないものがありますね。
とりあえず今はこうして名誉も回復しつつあって、それは良かったのではないでしょうか。
posted by ひづめ at 15:47| Comment(0) | 書籍/映画
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