タイトル通り、ル・マン24時間耐久レースを舞台に
フォード社とフェラーリ社が ぶつかりあった60年代を題材にした実話系。
主演、マット・デイモン、クリスチャン・ベール。
女性キャストは なんとひとりだけという男くさいが、それでも爽やかな映画。
キャロル・シェルビーは心臓を患い レーサーを引退して
今はカーデザイナーとして スポーツカー作りに励んでいた。
「金で勝利は買えない。勝利をもたらす男なら買えるかもな」
そんなシェルビーが出会ったケン・マイルズは、
粗野だが家族を大切にし、車のことを誰よりも理解している男。
「こいつは速く走りたがってる、感じるぜ」
自動車メーカーのフォードは フェラーリを買収しようとするが失敗、
挑発を受けて、過酷なル・マンに挑戦することになる。
「オイル塗れのイタリア野郎を ル・マンのフィニッシュラインに沈めてやる」
そのマシン開発の依頼が シェルビーの元に舞い込んだ。
優勝には優秀なレーサーも必要だと、シェルビーはマイルズを誘う。
「エンツォ・フェラーリをぶちのめす車を作るだと?
それもあのフォードと? それで何年必要だと答えた?」「90日だ」
こうして 二人の無謀ともいえる挑戦は始まった。
時にはケンカもするし、会社の横槍も入る。
口の悪いマイルズはフォードのレーサーにふさわしくないと、一時外されてしまう。
紆余曲折もありながら、二人はマシンを造りあげて、ついに66年のル・マンに挑む。
トラブルに見舞われながらも、マイルズはトップを独走。
1、2、3号車が並んでゴールを切る瞬間を撮りたい、というフォード上役の意向を
マイルズは聞き遂げ、速度を落として並走して同時優勝。
……のはずが「スタート位置が後方だったから」という理由で マイルズは2着にされてしまう。
しかしマイルズとシェルビーは落ち込むことがなく、さらなるマシンの改良を話し合い、
来年のル・マンへ向けて動き出すのだった。
「設計からやり直しだな」「来年もぶっちぎりだ」
しかし、そのわずか二か月後、テスト走行中の事故が原因で
マイルズは あっけなく帰らぬ人となってしまった……
レーサーとして終わっていたはずの夢を、マイルズに託していたシェルビー。
再び夢を失くしてしまったシェルビーは、ひとり涙を流す。
この終盤の展開が、ほぼ実話通りというのがドラマがありますね。
音楽も素晴らしく、全編通してオールドアメリカンなスタイルを堪能でき、
全編通してテンポが良くて 気の利いたセリフも多いので 2時間半もあっという間。
「男同士の友情」「熱いレース」「家族の絆」「挫折と成功」と
夢を追いかけたい少年心を揺さぶる要素が 詰まりまくった傑作です。
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